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2024/05/18 (Sat)
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2009/03/05 (Thu)



「3月」


先日 お寺へ行って参りました


父の一周忌



一年があっという間に過ぎたような・・・
そうでもないような・・・


少しずつ 父のいない現実を受け入れています
父は向こうで予想外の方々が迎えてくれて
ビックリしちゃったかな・・・

伯母さんが亡くなった事も
叔父さんが亡くなった事も
悲しい報告は一切しなかったから・・・

・・父さん 黙ってて ごめんね



今まで当たり前のようにいた家族がいないという現実は
一年経っても 寂しくて仕方がありません


普段の生活は 表面的には普通に戻っているけど
ふとした瞬間に寂しさに押しつぶされそうになる

自分では大丈夫だと思っているつもりなのに
精神的ダメージが想像以上に大きいという事に
改めて気付かされる
(きっと 母は私以上に・・・)


父は 11年間の闘病生活でした 
そして その中で何度も覚悟をしてきたつもりでした
(Dr.に何度もその言葉を言われたから)

でも その度に父は頑張り
何度も奇跡を起こしてきた

だから 今回も きっと大丈夫
そう信じていた

・・・信じたかった


今 実際こうして「死」という事実と向き合うと
覚悟も免疫もへったくれもないということを
痛感させられます


脳出血で倒れ 脳梗塞を発症し 再発しという事を
何度も繰り返し 常に爆弾を抱えた状態で
少しずつ病に侵され 症状が悪化していく現実・・・

御仏(神)は どれだけの苦しみ試練を与えれば
気が済むのだろうと 
この11年の間に 何度思ったことでしょう・・・・・




食事も水分も摂取不可能になってしまった
最後の二年間は IVHのみ
(IVH=高カロリー輸液での栄養補給)


頻繁に繰り返される喀痰吸引で 
痛く苦しい行為を何度も繰り返し
ベッドサイドの私達も 父と同じように辛かった、、、


でも・・・


動けなくてもいい 
言葉が出なくてもいい
声を掛けると 手を握り返して応えてくれる

ただ それだけでいい・・・
ただ 生きていてほしいと・・・

願い続けていました


永遠などないことは分かっていても・・・



最期に手を握り「父さん!」と
声を掛け続けていた時に
穏やかな顔で 一筋の涙を流した父の顔を
私は一生忘れない


きっと・・・
「ありがとう」って言ったのかな?
父の涙を 私達は そう受けとめた




産まれ出でたものは 必ず還り逝くもの
この世は 諸行無常


・・・分かっている

分かっているけど
いざ当事者になると 
簡単には受け入れ難いものです


今までも 親戚や知人の葬儀には何度も関わってきているけど
大事な家族の死というのは やはり全く別物でした
(こういう言い方は不謹慎なのかもしれませんが・・・)



昨年 お寺へ初七日のお参りをした際にいただいたものの中に
こういう言葉がありました


========== ========== ==========

「心の眼を開けば いのちの深さに気づく」


人はたとえ悲しみや苦しみに出会うことがあっても、
そこに語り合う人がいて、信じる世界があれば
決して絶望することはありません。

誰も語る人を見出せず、自分の思いに閉じこもり
心を閉ざしてしまったときに、
救いや希望の持てない在り方に落ち込んで行くのです。

心の眼を開くということは、自分の事実を受け止めて、
それをどこまでも引き受けて行く在り方に目覚める
ということです。

そのことによって、私たちは生きていることの喜びを
見出すことが出来るものです。


「人間には悲しみを通さないと、見えてこない世界がある」
と言われます。

悲しみに出遇うことで、
それまで当たり前と思っていたことが
そうではないことに気付いたり、
見えているつもりで 見えてはいなかった世界への視点が
開かれることがあるという意味です。

========== ========== ==========



目に映るものだけに捉われる事無く
心の眼でしっかりと見極められるように
遺された私達への新たな試練なのかもしれません



仏教の教えというものに 深く頷いた瞬間でした



七日ごとのお参りや 初盆のお参り
お経の後に ご住職の話される言葉に
幾度となく救われました


========== ========== ==========

「娑婆(この世)というのは 
思い通りにいかない世界なのですよ」 と



「諸行無常」(しょぎょうむじょう)
全ての物事は 移り変わっていくものであり
永遠に変わらないものなどは何も存在しないということ


========== ========== ==========



お寺に行くと 穏やかな気持ちになります
説いていただいた言葉を忘れる事無く
これからも 前向きに生きていこうと思いました



写真は 父が接木で育てた樹
今年は たくさんの花をつけました


これまで 語ることを避けてきましたが
一周忌を迎えたので 今感じる事を綴ってみました


これほどの長文を読んでくれる人がいるか分かりませんが
皆さんも 自分の周りにいる人を大切にし 
今この瞬間を大事に生きてください
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ありがとぅ☆
お父さんが亡くなられて、三月で一周忌なんだね。

ひぃちゃんがご住職に頂いた言葉を見て、私も救われたよぅ。
私の父も来年で十三回忌になるんだぁ。
亡くなった直後は、信じられない気持ちと色んな事で忙しくて
悲しむ暇なんてなかったけれど、ふと全てが落ち着いた時に
初めて悲しいと毎晩泣いた事を思い出したよ。
今もこうして思い出すだけで涙が溢れてくる。

身近な人が還ってゆくのは、何年経っても悲しいけれど
でもその人のお陰で見えてくる世界も感情も沢山あって
色んな事を学べています。

ひぃちゃんの日記を読んで、改めて私も思い返す事が出来て
また感謝の気持ちと身近な小さな幸せを大切にしたいと思いました☆

ひぃちゃんありがとぅ♥♥(o→ܫ←o)♫
そしてひぃちゃんのお父さんにもありがとぅ☆
サレア 2009/03/05(Thu)22:20:38 edit
To: サレアちゃん
サレアちゃんのお父さんは来年で十三回忌という事は
若くして亡くなられたんだね・・・
亡くなった時のあの瞬間の気持ちは 
実際その立場になった人にしか分からないというか・・・ 
「信じられない」本当にこの言葉がぴったり
だって・・ 今の今まで呼吸をしてたのに、、、ね

普段のなんでもない日常の中でも 
ふと思い出されるような出来事って多いよね
そして 気付くと涙がじわぁって・・・

でも それは悲しみや寂しさだけではなく
この写真の花のように 父が残してくれたものが
こうしてちゃんと育っていてくれるだけでも
凄く嬉しくて感動して 喜びの涙も溢れたり

植物の成長は自然の流れなのかもしれないけど
不思議な事に いつも以上に綺麗に咲いてくれたり
今までパッとしなかった木々までもが
初めて変化を見せてくれたりするものだから
何かを感じずにはいられない

サレアちゃん ありがとね
こうして サレアちゃんのお話も聞かせてもらえて
教えの言葉「そこに語り合う人がいて・・・」の通り
心を閉ざさずにいられました

そして こうして声を掛けてもらえて
救われました

ありがとう・・・
【2009/03/11 02:16】
無題
うちも今月 母の命日です。
1月の誕生日で 私は母の歳に追いついてしまいました。
何だかとっても複雑な心境の誕生日だったなぁ。。。
当時1歳になってすぐだったけん 私は母親の記憶はないんだけど、存在は大きいね。
男手で育ててくれた父も元気とは言えんけん 心配ばっかりかけてる場合じゃないな 私…と思いつつ、、、
ホント 覚悟なんてできないよね。
具合が悪いって聞く度に 泣きながら祈りながら駆けつけてるょ。
とても考えられん。。。
だけん ひぃちゃんのことばが、未知のことのような…リアルなような…うまく言えんけど 深く伝わってきたなぁ。。。

今 私にできる親孝行をしっかりしていこうと 改めて思ったょ。
ありがと ひぃちゃん
のり 2009/03/06(Fri)00:47:28 edit
To: のりちゃん
のりちゃんのお母さんも3月が命日なんだね
前にも聞かせてもらった事があったけど
その時のお母さんの歳に追いついたんだと思うと
また感慨深いものがあるね・・・

“親が子の事を心配する”
“子が親の事を心配する”

これが元気なうちはお互いに鬱陶しかったりするけど
心配するのは お互いに大切だからこそだし
当たり前の事なんだよね
でも その“当たり前”の有難さに無頓着になったり
なかなか素直になれなかったり・・・

何事も当たり前って思わずに
お互いに労わりつつ生きていけるといいんだけどね
日々精進・・・

年々 自分が歳を重ねてるって事は
イコール親も歳を重ねてるんだもんね
いっぱい親孝行してあげてください

でも のりちゃんがこうして元気でいてくれて
孫の顔を見せられて 立派な孝行娘だよ

のりちゃん ありがとね
こんな長文を読んでもらえて(レスも長文/汗) 
のりちゃんの想いを聞かせてもらえて 救われました

ありがとう
【2009/03/11 02:26】
無題
うまく言えないけれど…
読みながら色んなことが思い返されました。

うちは、父も母も元気です。
主張の強い我が家の人々は、一歩間違えたら喧嘩にでもなる勢いな毎日。

仕事柄もあり?家族や周りとの絆とか、そういったものを大切に…
という思いは持っているつもりだけど、
実際は些細なことにイライラして態度に出たり。
そんな自分が嫌に思えることもあったり。

でもね、この2年間で、家族や周りの人に対する思いが本気で変わったような気がします。
うわべだけでなく。
代わり映えのない毎日を過ごしていると、
平和ボケじゃないけど忘れてしまうものがあります。
帰国して1ヶ月半、またもやボーっとしかけていた私…
今一度考えさせてくれてありがとう。
izu 2009/03/06(Fri)16:13:54 edit
To: izu
喧嘩出来るうちが「華」だよ
良い事です^^

我が家も 倒れてからも父が「バカヤロー」と言えば
母も「バカって言う人がバカでしょーが!」って
本気で言い合ってたよ^^;
今思えば 動けずとも文句は人一倍言う元気があったんだと
改めて懐かしく思える・・・

人との「絆」とか「繋がり」って大切にしたいよね
izuと同じく 私もいつも思ってます

でも そう思っていても 
人間生きてるといろんな感情が日々交錯するから 
なかなか思い描いてるようにいかないけど、、、 
住職の言葉を借りれば「それが娑婆」

ま・・「喜怒哀楽」の感情があるからこそ
この世で生きてる証であって・・・
ある意味人間くさくて良いのかなぁーなんてね

izu ありがとう
【2009/03/11 02:31】
想いを寄せて
ひぃちゃん・・・
お父さんの一周忌だったのね。

想いを綴ってくれた
ひぃちゃんの心・・・
こうやって
ひぃちゃんの想いの隣で
手を合わせることしか出来ないけれど、
お父さんが安らかに過ごされていることを祈り・・・
大好きなひぃちゃんの笑顔を祈ります。

ここに散りばめられた言霊に
今、目の前にある大切さを
あらためて教えてもらったよ!
ひぃちゃんありがとう・・・。
きら 2009/03/09(Mon)17:01:07 edit
To: きらさん
きらさん こんなに長い文を読んでくれたのね
ありがとう・・・

日常の“当たり前”を当たり前だと思わずに
感謝の心 敬いの心を忘れずに
しっかりと生きていかなくちゃと
この時ほど感じた事はありません

冷静に物事が判断出来る時には思っていても
人間ってば 常々分かっているつもりでも 
時が経てば忘れがちになっちゃったり
その時の感情に流されてしまったり・・・しちゃうよね

そこが悟りの境地に達した仏様とは違うところで
精進あるのみの凡人が人間ってとこかな・・・


きらさん ありがとね
昨年の今頃も そして今も・・ 
いや・・常に「こうして語り合える」きらさんがいてくれて
私はいつも救われてます
【2009/03/11 02:44】
おひさしぶり^^
毎回毎回、この挨拶から入ってるけど^^;

なぜか今日はふと、゛ひぃちゃんどうしてるかな?”って思い
何ヶ月ぶりかにパソ開きました^^;

もう一気にダァーーーーーっと読んできた^^

そして、
ひぃちゃんのお父さん一周忌だったんだね。
一年ってあっと言う間だよね。
近親者、それも親が亡くなるってホント悲しいよね。
今まで語った事ないけど、私の母は私が11歳の時他界してるの。
何度も「母がいてくれたら」と思うことはあったけど
一番そう思ったのは自分が子供産んだときかな。
でもいつも『必ず母が守ってくれてる』って思いながら今まで来れたような^^
私の母は36歳になる誕生日の1週間前にガンで亡くなったんだけどね、
私は別になんの根拠もなく「私も36歳まで生きられないんじゃないか」とずっと思ってた。(誰にも行った事ないけど)
だから、子供には私がいなくても生きていけるようにって育ててきたんだけど・・・
まぁそんな心配はいらなかったみたいで^^;

でね去年不思議な事があって・・・
母代わりで育ててくれた私の祖母が去年の1月に他界したんだけど、それが母と同じ命日なの。
母もいい加減寂しくなってお婆ちゃんを呼びにきっちゃったのかな?ってね^^

今でも「お婆ちゃんどうしてるかな?」ってふと思うけど
「あ~もういないんだ・・・」って寂しくなる時があるよ。

なんか久しぶりに来て随分自分の事を語ってしまった^^;
最近涙もろくて・・・コメント書きながらポロポロと(T-T)
ひぃちゃんと住職の言葉に心が浄化された。
ありがとう(^ー^)
ゆきちょ 2009/03/18(Wed)16:25:25 edit
To: ゆきちょ
お久しぶり♪

そうだったのね・・・
ゆきちょのお母さんは若くして・・・
大人でも 親がいなくなった現実は辛いのに
11歳の子供にとっては もっと耐え難い出来事だっただろうね

ゆきちょが根拠はなくとも 心配し続けてきた事も分かるなぁ
自分も同じような運命が待ってるんじゃないかって
どこかで思ってしまったりするよね

私も 父が「脳出血」で倒れた時から 
自分の頭の片隅にあるっていうのが本音かな。。。
私は長年の頭痛持ちだから、、、尚更そう感じるのかも

でも 現実は不摂生な日常だけど(;^_^A
ちゃんと 気をつけろよ!って話だよね(苦笑)


去年 お祖母ちゃんの件は聞かせてもらってたけど
お母さんと同じ命日だったとは・・・
それも 何か感じるものがあるね
偶然なんだろうけど「寂しくなって呼びに・・・」っていうのも
あるのかも。。って 感じずにはいられないね

実は うちの父のお姉さんが2年前の3月に亡くなって
1年後の同じ月に父が亡くなって 
更にその約半年後に父のお兄さんが後を追うように
亡くなって 立て続けに3人だったの・・・
父も急変 伯父さんも突然
(三人共 同じ病気で加療中ではあったけど)

兄弟だからって そこまで仲良く連れ立って行かなくても
いいのにねって親戚同士で泣き笑いになっちゃった

時間が経って考えると いろいろと不思議だよね

思い返しながら こうして綴ってると
本当に涙が溢れてきちゃう

私も この長い記事を綴ってる時に涙がポロポロ零れて
何度も涙を拭きながら打ち込んだの
なんで泣きながら 私こんなことしてるんだろう?って
思いながらUPしたんだけど
こうして それぞれのお話や想いを聞かせてもらえて
また一緒に考える事が出来て たくさんたくさん救われました

ゆきちょ ありがとう
【2009/03/20 19:07】
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